長所接近法「長所接近法で子どもたちを見ていくぞ!」といつもいつも思います。 しかし、だめです。長続きしないのです。すぐに根をあげてしまうのです。 なぜかというと、よい点がみつからないからです。 昨日までできていなかったことが、今日はできている、あるいは今日はでき かけていることがらを見つけて、言語化する、力量が不足しているからでしょ う。 毎日花に水をかけるように、どうか大きな花が咲きますようにと話しかけな がら、心をこめて、時間をかけて、目をかけていないと昨日との違いは、見え てこないものなのでしょう。 悪いところが見えているときはあまり見ていないのでしょう。人にはよさが あるものだと信じて目をかけていると良いところが見えてきます。人にはさま ざまな、見方や考え方や感じ方、伸び方や伸びる速度、表情や表現の仕方や行 動の仕方のあることを、受容できないと見えてきません。教師の思いどおりに しようと考えている間は見えてきません。子どもは自立しながら伸びていくの です。目をかけていると伸びるからよいところが見えてくるのです。 短所接近法は評価の原理からいえば結果主義、結果を見て良い悪いを判断す る評価法。長所接近法は途中主義、完成の途中ではげまし、成就する力を大き くしてやろうという評価法です。 努力しているところ、進歩したところ、よいところを言語化して、その子の よい解説者になれればすばらしい担任、教師になれるはずです。 笑い顔の教師と笑い顔の子どもとが相対する光景が、学校内のあちこちに見 られるようになったら、学校は見ちがえるように明るくなるでしょうね。 悪い点を見つけるには1%の力しか要りませんが、良い点を見つけるには 99%の力が必要であるということを忘れないようにしたいものです。 ジャンル別一覧
人気のクチコミテーマ
|