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21世紀の教育をめざして・・・

21世紀の教育をめざして・・・

長所接近法



「長所接近法で子どもたちを見ていくぞ!」といつもいつも思います。
 しかし、だめです。長続きしないのです。すぐに根をあげてしまうのです。
 なぜかというと、よい点がみつからないからです。
 昨日までできていなかったことが、今日はできている、あるいは今日はでき
かけていることがらを見つけて、言語化する、力量が不足しているからでしょ
う。
 
 毎日花に水をかけるように、どうか大きな花が咲きますようにと話しかけな
がら、心をこめて、時間をかけて、目をかけていないと昨日との違いは、見え
てこないものなのでしょう。

 悪いところが見えているときはあまり見ていないのでしょう。人にはよさが
あるものだと信じて目をかけていると良いところが見えてきます。人にはさま
ざまな、見方や考え方や感じ方、伸び方や伸びる速度、表情や表現の仕方や行
動の仕方のあることを、受容できないと見えてきません。教師の思いどおりに
しようと考えている間は見えてきません。子どもは自立しながら伸びていくの
です。目をかけていると伸びるからよいところが見えてくるのです。

 短所接近法は評価の原理からいえば結果主義、結果を見て良い悪いを判断す
る評価法。長所接近法は途中主義、完成の途中ではげまし、成就する力を大き
くしてやろうという評価法です。

 努力しているところ、進歩したところ、よいところを言語化して、その子の
よい解説者になれればすばらしい担任、教師になれるはずです。

 笑い顔の教師と笑い顔の子どもとが相対する光景が、学校内のあちこちに見
られるようになったら、学校は見ちがえるように明るくなるでしょうね。

 悪い点を見つけるには1%の力しか要りませんが、良い点を見つけるには
99%の力が必要であるということを忘れないようにしたいものです。


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